土中の放射性物質、水洗いで除去できず 福島大が確認
汚染拡大防止、表層の土壌処理が重要に
福島大学の金沢等教授は東京電力福島第1原子力発電所の事故で飛散した土壌中の放射性物質が水にほとんど溶けないことを実験で確かめた。酸やアルカリなどを加えても効果がないという。土の別の成分に吸着している可能性があり、汚染が広がるのを防ぐには土を水で洗うのではなく表層の土を取り除くことが重要とみられる。25日に大阪市で始まった高分子学会で報告した。
金沢教授は同大学構内(福島市)で採取した土に水を加え...
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