「班目氏の再臨界指摘、改めて確認する」細野補佐官
細野豪志首相補佐官は22日午前のフジテレビ番組で、東京電力福島第1原子力発電所1号機への海水注入を一時中断した背景として原子力安全委員会の班目春樹委員長による再臨界の危険性の指摘があったとされることについて「私はそう記憶しているが、しっかり確認をする必要がある」と述べ、改めて班目氏に確認する考えを示した。
菅直人首相が海水注入の中断を指示した可能性に関しては「東電が現地で試験注入をやっていたことは全く情報として入っていなかった。首相官邸は慎重にどうやって海水を入れるかを考えていた」と否定。「首相が再臨界の心配をしていたのは事実だ」と語った。
「いろんな判断すべての責任は関わった人間、特に政治家はとらないといけない」と強調した。
3月12日午後3時36分に福島第1原発1号機が水素爆発を起こした後、東電は午後7時4分、原子炉を冷やすために試験的に海水注入を始めた。だが、首相官邸で海水注入による再臨界の危険性が議論されていたことを踏まえ、午後7時25分に中断。再開は午後8時20分にずれ込んだ。注水中止の官邸の指示があったかどうかなどが焦点になっている。
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