楽天がグーグルの検索エンジン採用 ヤフーから切り替え
楽天は10日、運営するポータル(玄関)サイトなどの検索エンジンに米グーグル製を採用することで同社と合意したと発表した。従来は米ヤフー製を利用していた。楽天は日本のヤフーがグーグルの技術を採用すると決めた2010年、「独占禁止法上の問題がある」として公正取引委員会に調査を求めていた。
10日付でグーグル製に切り替え、同時に検索連動型広告も同社製を採用した。楽天は検索の速度や精度を採用理由に挙げ、「現時点でより良質な技術を採用し、利便性を高めるため。公取委への申し立てとは矛盾しない」と説明。公取委は昨年12月、日本のヤフーとグーグルの提携について「現時点で独禁法上の問題はない」と調査報告を発表。この問題については「引き続き注視していかなければならない」(楽天)としている。
楽天は00年に買収した検索大手インフォシークを通じ独自のエンジンを使っていたが、04年に米グーグル製に切り替え、08年からは米ヤフーのエンジンを利用していた。