水戸の偕楽園が一部開園 大型連休迎え急ぎ復旧
東日本大震災の影響で閉園していた偕楽園(水戸市)も29日、一部開園した。梅の名所として知られるが、今年は満開の観光シーズンに被災。大型連休に観光客を呼び戻そうと、復旧を急いだ。
開放されたのは、被害の少なかった梅林や竹林のある区域。閉園中に見ごろを迎えた梅や桜の写真もパネルで展示した。
部屋の土壁や障子が破損した徳川斉昭の別邸「好文亭」は、再開のめどが立っていない。地割れした崖の斜面はブルーシートで覆われ、観光客が誤って立ち入らないよう手前に竹柵が立てられた。
家族3人で訪れた茨城県ひたちなか市の主婦、伊藤栄子さん(43)は「全部を見られないのは残念だけど、思ったより早く再開してよかった。梅の実がなっているのも楽しめた」と話した。〔共同〕