文系全学生にデータ教育独協大、就職視野に文理融合
独協大学（埼玉県草加市）は4月にカリキュラムを刷新し、文系の全学生が実践的なIT（情報技術）・データ活用科目を履修できる体制を整えた。企業が従業員に求めるスキルの習得を後押しし、学生の就職活動を支援する狙いだ。少子化を背景に私大経営が厳しくなるなか、「文理融合」を前面に押し出して独自性をアピールする。 4月から開始したのは「情報科学教育プログラム」。データサイエンスや人工知能（AI）、プログラミ…
自治体が体育館や展示場など公共施設の管理を民間に委ねる指定管理者制度が全国で広がっている。民間のノウハウを生かすことで住民サービス向上やコスト削減につなげる狙いがあり、2022年の全国の市区町村の導入率は3分の1まで高まった。山形県米沢市は民間の参加意欲を引き出す仕組みを通じて全国一の導入率を達成している。 自治体の財政状況は厳しい。国は行政サービスの効率化や質向上に向けて03年に地方自治法を改…
名古屋競馬を主催する愛知県競馬組合は、2024年度に自治体向けの配分金を7億円出す方針だ。23年度の馬券収入が813億円と2年連続で過去最高を更新したのを踏まえた。新型コロナウイルス禍で拡大したインターネットの馬券販売が好調で、ナイター開催を増やしたのも寄与した。公営競馬の本来の役割である地方財政への還元を増やす。 自治体が運営する公営競馬は競馬法で地方財政への貢献が求められている。愛知県競馬組…
徳島県で「東洲斎写楽」にまつわる企画やイベントが目白押しだ。長く謎だった浮世絵師の正体は近年、徳島藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛との説が定着。2025年のNHK大河ドラマにも登場する見通しだ。徳島市のNPO法人写楽の会は「地元を写楽ゆかりの地としてアピールする絶好の機会」（田村耕一会長）と捉えている。 写楽の会は25年春、音楽家の大村太一郎さんや能楽師の安達裕香さん、徳島市のあすなろバレエスタジ…
熊本土産として知られる「黒糖ドーナツ棒」を手がけるフジバンビ（熊本市）が、新型コロナウイルス禍をバネに販路を拡大し、成長につなげている。売り上げの半分を占めていた土産向けが激減したため、スーパーなどで一般客のおやつ需要を開拓。新商品の投入やJR九州グループ入りも奏功しており、現在の2倍となる50億円規模の売り上げを目指す。 主力商品の黒糖ドーナツ棒は、長さ約8センチメートル、直径約2センチメート…
ちょっとした衝撃だった。フジクレールワイナリーの「マスカット・ベーリーA隼山2020」。今まで飲んだマスカット・ベーリーA（MBA）の赤ワインとは全く違う。深みのある香りに余韻を引く味わい。秘密を知りたくて山梨県甲州市勝沼町の同社を訪ねた。 「日本ワイン」の評価を本場欧州で高めている代表は、甲州ブドウでつくる白ワインだ。甲州は2010年に国際ブドウ・ワイン機構（OIV、本部パリ）に日本固有種とし…
学習塾の京進は日本語学校事業を拡大する。大都市圏を中心に校舎を増やして国内の日本語学校の生徒数を2030年までに7000人に倍増させる。新型コロナウイルス禍から外国人留学生の数は回復傾向にある。少子化で主力の学習塾が伸び悩むなか、日本語学校を新たな収益の柱に育てる。 立木康之社長が取材に応じ、日本語学校の校舎数を増やす方針を示した。日本企業のグローバル展開が進み、海外現地法人を含めて就職先として…
