バーレーン、野党指導者ムシャイマ氏が帰国
【ドバイ=太田順尚】政権転覆を図ったとして当局に手配されているバーレーンのイスラム教シーア派系野党指導者、ハサン・ムシャイマ氏が26日、同国に帰国した。同国では26日も民主化を求める数千人が首都マナマ中心部を行進した。
同氏が率いる未認可野党は、デモ隊の中心勢力の一つとなっているシーア派最大野党より強硬派で、同氏の帰国でデモ隊が勢いを増し、強硬路線に傾く可能性もある。
これに対し、バーレーン政府はデモ隊の求めに配慮し、同氏を拘束しない方針を示している。
同氏は帰国理由として「反体制派と対話する政府の真剣度を判断するため」としており、抗議行動に加わるとみられる。
一方、ロイター通信は26日、バーレーンに近いサウジアラビア東部のカティフで24日、囚人解放を求めるシーア派住民による小規模なデモがあったと伝えた。また、同国ではインターネット上で3月11日のデモへの参加が呼び掛けられている。