外国人の看護師試験、合格率4% 日本語の壁なお厚く
10年度は16人
厚生労働省は25日、経済連携協定(EPA)に基づいて来日したインドネシア人とフィリピン人について、2010年度は16人が看護師試験に合格したと発表した。前年度の3人から増加したが、合格率は依然として4%と全体平均(91.8%)に比べて低かった。試験問題で病名に英語を併記するなどの対策を講じたが、「日本語の壁」は引き続き厚かった。
看護師の国家試験は年1回実施され、今年度はインドネシア人285人とフィリピン人113人が受験した。EPAに基づき08年に来日したインドネシア人第1陣候補は今年で滞在期限が終わる。そのため政府は不合格者について、1年間の特例的な滞在延長を認める方針だ。