中国人民銀、ラガルド氏の選出「歓迎」
【北京=高橋哲史】中国人民銀行(中央銀行)は29日、国際通貨基金(IMF)の次期専務理事にフランスのラガルド氏が選出されたことについて「歓迎する」との談話を発表した。談話は同時に「ラガルド氏がIMF改革を引き続き推進し、新興市場や発展途上国の発言権を拡大するよう希望する」と表明した。
中国は今回の専務理事選で一貫して「新興国の声を反映すべきだ」と主張してきたが、欧州出身者による専務理事ポストの独占を批判するのは控えてきた。人民銀の談話は対抗馬のカルステンス・メキシコ中央銀行総裁を「印象的なリーダーシップと専門知識を持っている」と評したが、ラガルド氏支持は当初から決まっていたようだ。