生活保護200万人を突破 3月、約半世紀ぶり
さらに増加も
全国で生活保護を受給している人が今年3月時点で202万2333人だったことが14日、厚生労働省のまとめで分かった。200万人を超えたのは終戦直後の1952年度(月平均約204万人)以来約半世紀ぶり。95年度(月平均約88万人)を底に増加していたが、東日本大震災の影響で失職した人が申請するケースが増えており、今後さらに増加しそうだ。
震災の影響で郡山市を除く福島県が集計されていなかった2月時点で198万9769人で、未集計地区の受給者を加えれば、実質的に2月時点で200万人を突破したとみられていた。
世帯数では145万8583世帯で、過去最高を更新した。
一方、震災で被災して生活が苦しくなり、生活保護を受給した世帯数についても集計。宮城県石巻市など一部自治体を除き、3、4月の両月で549世帯に上った。福島が335世帯と最多で6割を占め、以下宮城(116世帯)、茨城(58世帯)、岩手(31世帯)などの順。