風力発電訴訟で早大の賠償確定 最高裁、双方上告退ける
茨城県つくば市が小中学校に設置した小型風力発電機が計画通りに発電せず、基本設計を手掛けた早稲田大に市が損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は10日までに、市と早大双方の上告を退ける決定をした。早大に約8900万円の支払いを命じた二審判決が確定した。
2008年9月の一審・東京地裁判決は「早大は十分な説明をしなかった」として約2億900万円の賠償を命じた。10年1月の二審・東京高裁判決は「事業の再検討を怠った市側の過失も大きい」として賠償額を約8900万円に減額した。