福岡の大動脈、天神大牟田線100歳沿線の地価上昇中
福岡都市圏の大動脈、西鉄天神大牟田線が開業100年を迎えた。戦中・戦後は炭鉱で栄えた県南部に向かう労働者の足に。現在も旺盛な再開発が続く繁華街・天神への往来を支える。成長都市・福岡の勢いは、沿線自治体に地価上昇などの形で波及している。 天神大牟田線は福岡市随一の繁華街、天神の西鉄福岡(天神)駅を起点に南へ約75キロ伸びる。終点は大牟田駅(大牟田市)で、途中で観光地・太宰府天満宮がある太宰府駅(太…
都市住民が地方に一時的に住んで活性化に取り組む「地域おこし協力隊」をきっかけとした移住が増えている。最長3年の任期後も同じ地域に住み続ける定住者は2023年に7214人。全体の6割強で、1年前より14%増えた。山口県萩市は地元住民らが暮らし方を指南するなど、地域とのつながりを深める仕組みで定住を後押しする。 地域おこし協力隊は都市部の若者らが山村や離島などに移り住み、任期付き公務員などとして地域…
地域再生の手がかりをデータから掘り起こし報道する「データで読む地域再生」。地域の足を支える鉄道網、ライドシェア、民泊利用、出生率など様々なテーマに着目し、知られざる地域の強みや先進的な取り組み、振興策に光を当てています。オープンデータを分析した情報をX(旧ツイッター)や著書で紹介する奈良和紘氏と、データに隠された事実を読み解きます。…
香川県琴平町は「こんぴらさん」として親しまれる金刀比羅宮を擁する。県内屈指の観光地だが、新型コロナウイルス禍で客足が遠のいた。再生に向け民間主導で滞在型の宿泊施設やイベントなどソフト・ハードの整備が進む。「一生に一度はこんぴらさん」といわれてきた琴平町は、「一生に何度でも」行きたい観光地をめざす。 金刀比羅宮の表参道で2月末、場所や時間にとらわれず働く「デジタルノマド」を主なターゲットとする施設…
トヨタ自動車が拠点を構える愛知を抱える中部は、製造業の一大集積地です。北陸では3月に北陸新幹線が延伸し、旅行者を呼び込んでいます。九州では台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出をきっかけに、地域経済が勢いづいています。それぞれの地域の経済の今を紹介する「基礎からわかる地域経済」の西日本編です。 【3つのポイント】・中部、自動車軸に産業が集積・関西、キーエンスなど有力企業が本社置く・TSMCで「シリ…
日本は人口減少が進む一方、ものづくり拠点の集積やインバウンド(訪日外国人)でにぎわう地域も現れています。それぞれの地域の経済の今を紹介する「基礎からわかる地域経済」の東日本編です。 【3つのポイント】・北海道や東北、半導体産業が集積・東京、築地跡地の大規模再開発が始動・長野に移住続々、静岡は観光回復 北海道、食と観光に強み 半導体や再生エネ集積で注目 北海道の人口は506万人(3月末時点)。「北海…
明治時代の1874年に神戸―大阪間の鉄道が開業してから、11日で150周年を迎えました。日本初だった新橋―横浜間の開通から約2年後で、西日本では初めての鉄道でした。北大阪急行電鉄(大阪府豊中市)の南北線が3月に延伸されるなど、今も路線延伸の動きがあり、街の顔でもある駅前の再開発も進んでいます。変わり続ける関西の鉄道の今をまとめました。 西日本初の鉄道150周年 記念列車、歴史も乗せてGO!JR西日…