
三重の自動車教習所、アジアで運転手育成5年で1000人
自動車教習所などを運営するTDGホールディングス(HD、三重県伊勢市)はアジアでトラック運転手を育成する。インドネシアに育成コースを設け、ベトナムの教習所で交通講習を始める。5年で1000人を日本に送り、在留資格「特定技能」を持つ人材として物流業界に供給する。残業規制もあり国内では運転手不足が深刻になっている。海外で人手を確保する動きが出てきた。 インドネシアでは現地法人を通じ、ジャカルタ近郊の…
道路の渋滞解消に向けて地域一丸での取り組みが進んでいる。国土交通省が交通データや地域の声などを基に特定した一般道の「主要渋滞箇所」は2024年度で全国に8110カ所あり、12年度から1000カ所以上減った。和歌山市は県と迂回路を整備したことで、まちの価値向上につなげた。年間12兆円ともいわれる渋滞の経済損失を抑えようと各地で知恵を競う。 主要渋滞箇所は12年度に全国9161カ所が特定され、国交省…
大阪府岸和田市には大正から昭和期に建てられた名建築が残る。紡績やレンガ製造を手掛けた地方財閥の栄華の歴史を映す。社交場の会館、教会、旧銀行などその数は10以上。建物内外に建築家の意匠が光る。街の魅力は山車が駆け巡るだんじり祭にとどまらない。官民で保存や活用も進む。 南海電気鉄道岸和田駅から西に徒歩10分。南欧風の洋館、自泉会館が立つ。ユニチカの前身の一つ、岸和田紡績の社交場は、関西ゆかりの建築家…
「売った側も買った側も、ありがとうと思える値段がちょうど良い値段です」 「収支計算シートに売り上げを書きましょう」 JR駅直結の商業施設「アトレ大森」(東京・大田)。真剣に説明を聞いているのは、子ども限定のフリーマーケットイベント「キッズフリマ」に出店する小学生たちだ。3月30日に参加した深津日実さん(11)は「物の価値がわかるようになった」と笑顔で話す。 主催するキッズフリマ(東京・中野)の赤…
パナソニックホールディングス傘下の電池事業会社、パナソニックエナジーと神戸市は2025年度から下水由来のバイオガス燃料の活用で連携する。神戸市内の下水処理場で精製したガスをパナエナジーがトラック輸送に使う。下水ガスは二酸化炭素(CO2)排出をゼロとみなせる。物流における脱炭素の手段として浮上する可能性がある。 パナエナジーは取引先を含めたサプライチェーン(供給網)全体のCO2の排出量を、30年度…
日本を代表する工業地帯を抱える川崎市、この都市で農業といわれてもピンとこない人も多いはずだ。それでも地域でとれる農産品をどのようにアピールして広めていくのか。JAセレサ川崎(川崎市)経営企画部の高松慎太郎さん(44)は農家出身の知識も生かして日々広報に汗をかく。 「ここタケノコがありますよ」。市内麻生区の竹林を歩きながら、素人目には周囲となんら変わらない場所を示す。落ち葉をのけてみると確かにタケ…
大阪・関西万博は気象災害リスクを予測する新技術の「実験場」になる。雨雲レーダーとスーパーコンピューターの分析を組み合わせ、来場者にゲリラ豪雨の注意を促すシステムなどを試す。水害や酷暑が地球規模で深刻になる中、大学や企業などは実験の成果を積み上げ、将来のリスク減に生かす万博のレガシー(遺産)にする考えだ。 万博の開催期間(4月13日〜10月13日)は梅雨や台風が多い出水期と重なる。日本国際博覧会協…