アップルにサイバー攻撃か アノニマスがユーザー名公表
【シリコンバレー=岡田信行】米アップルのサーバーが「アノニマス」と名のるハッカー集団のサイバー攻撃を受け、ユーザー情報とされるデータを盗まれていた疑いが浮上した。ミニブログ「ツイッター」で、同集団が3日、「アップルから盗んだ」という27のユーザー名とパスワードを公表した。アップルは攻撃の有無を含めて、一切コメントしていない。
アノニマスとされるツイッターのサイトでは、「アップルも攻撃対象となりうるが、心配するな。我々はほかで忙しい」としたうえで、盗んだ情報を公開したサイトのURLを公開。「アンチ・セック」と名付けた攻撃の結果として、27のユーザー名やパスワードとみられる文字列を公開した。
文字列には個人情報につながるようなフルネームは見あたらないが、同集団が攻撃能力を誇示したとみられる。攻撃されたのはアップルがインターネット調査用に使っているとされるサイトで、同サイトは4日現在、接続できない状態となっている。
アノニマスは昨年秋、暴露サイト「ウィキリークス」が米外交公電を公開した際に、同サイトへのサービス提供を取りやめたクレジットカード大手やインターネット関連企業のサイトに攻撃をしかけたほか、チュニジアやエジプトの独裁政権崩壊でも、政権側の反体制派への弾圧に反発し、政権側のシステムを攻撃したことで知られている。