台湾・鴻海、純利益20%減 1~3月
【台北=新居耕治】世界最大のEMS(電子製品の製造受託サービス)である台湾の鴻海精密工業が29日発表した2011年1~3月期の単独決算は売上高が前年同期比34%増(前の期比23%減)の5540億台湾ドル(1兆5700億円)へ伸びたが、純利益は同20%減(同33%減)の144億台湾ドルにとどまった。生産をほぼ一手に引き受ける米アップルの「iPad(アイパッド)」「iPhone(アイフォーン)」が売り上げ増に貢献したもようだが、主力生産地である中国での人件費上昇やノートパソコンの受託競争激化による受託料低下が減益要因になったとみられる。