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エジプト「反ムバラク」勢い頂点 政権側譲歩も拒否

デモ全土に広がる、軍の判断で情勢一変も

(更新)
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【カイロ=松尾博文】独裁的な体制を敷いてきたエジプトのムバラク大統領の退陣を求める反体制派の勢いが頂点に達した。1日、100万人に及ぶ過去最大規模のデモが全土に広がり、窮地に立つ大統領は反体制派との対話に活路を見いだそうとしているが、反体制派側はあくまで退陣を求める構えだ。欧米も"ムバラク後"をにらんだ動きを速めており、大統領は最終決断を迫られている。

カイロ中心部でのデモの参加者は1日午後に入り数十万人に達した。政権側は市内に入る鉄道を運休させ、幹線道路を封鎖。上空に監視のヘリコプターが飛行し、緊張した雰囲気に包まれている。しかし、広場に展開する軍部隊は抗議行動に介入していない。

ムバラク大統領は1月25日のデモ発生後、スレイマン副大統領の任命や内閣総辞職、経済立て直しの約束など矢継ぎ早に譲歩策を示してきたが、事態の収拾につながっていない。逆に「時間稼ぎ」と反発する反体制派が勢いを増す結果になっている。譲歩を重ねた末、亡命に追い込まれたチュニジアのベンアリ政権の道をたどりつつある。

打つ手が限られる政権側が切り札としているのは反体制派との対話だ。ムバラク大統領は大規模なデモの前日、スレイマン副大統領に早急に野党との対話を開始するよう指示。民主的な選挙を実施する要件となる憲法改正などの用意にも踏み込んで言及した。

チュニジア、エジプトを巡る動き
2010年    
12月17日
チュニジア中部で失業中の青年が抗議の焼身自殺を図る
24日中部で警察がデモ隊に発砲
2011年    
1月13日
ベンアリ大統領、2014年の選挙に出馬せず退任すると表明
14日首都で5000人以上が大統領の即時退陣求めデモ。ベンアリ大統領がサウジアラビアに向け出国し、23年続いた政権が崩壊
25日エジプトでムバラク大統領の退陣求めるデモが各地で発生
27日エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長がエジプトに帰国
28日インターネットや携帯電話が不通に
イスラム教の金曜礼拝後に各地で大規模デモ。政府、夜間外出禁止令を発令
29日ムバラク大統領がテレビで演説し、全閣僚の更迭を発表
30日野党勢力、エルバラダイ氏を政権との交渉役に
31日スレイマン副大統領、野党との対話を表明
2月1日首都カイロを中心に過去最大級のデモ

政権側は民主化に関する要求を一部受け入れることで、体制の存続を探る構えだ。閣僚らが交渉役であるエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長や野党の党首に接触したが、野党側は大統領の退陣を対話の条件に設定。国民の間には「もはや大統領辞任以外の解決策はない」(エジプト人ジャーナリスト)との受け止め方が強まっている。

中東の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、チュニジアの二の舞いを避けるため、軍の英雄であるムバラク大統領の名誉ある退任を確保したうえで、スレイマン副大統領が権力を継承する案が水面下で探られている。

鍵を握るのは軍の動向だ。エジプトでは1952年の自由将校団による王制打倒クーデター後、軍が常に権力の中枢にあり、ムバラク大統領も空軍出身。現体制の権力基盤である軍の判断次第で情勢は一気に変わる。

エジプト軍は31日、抗議デモの要求を「正当」とし、武力行使はしないとの異例の声明を発表した。これが軍を掌握しているムバラク大統領の意向なのか、軍が大統領に見切りを付け中立姿勢を示したのか判然とせず、臆測を読んでいる。

反体制勢力も結集の動きを速めている。抗議デモは組織や指導者のいない自然発生的な運動として広がってきたが、各派は政権交代をにらんで統一方針の検討に入った。協議にはイスラム原理主義組織のムスリム同胞団も参加。3カ月以内に移行政権を発足させ、この期間中に自由な大統領選挙のための憲法修正や議会選挙を実施する方向で詰めている。

ただ、交渉役のエルバラダイ氏は海外での高い認知度に比べ国内の人気はいまひとつ。野党勢力が同氏を軸に足並みをそろえられるかは不透明な要素が残っている。

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