フィリピン消費者物価指数、2月4.3%上昇
【マニラ=遠西俊洋】フィリピン政府が4日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.3%上昇と、1月より上昇幅が0.7ポイント拡大した。農産物など食料品の上昇が要因で、昨年8月の同4.0%以来半年ぶりに4%台に達した。24日に金融政策決定会合を控えるが、政策金利引き上げの観測も浮上している。
CPI全体に占める比率が46.6%と高い食料品は4.3%上昇し、1月より上昇幅が1.2ポイント拡大した。1~2月のCPI上昇率は前年同期比3.9%と、2月単月と同じく、政府の通年目標(3~5%)の範囲内に収まっている。
フィリピン中央銀行のテタンコ総裁は金融政策決定会合を前に、利上げも示唆している。一方、同じ委員のプリシマ財務相は利上げの理由がないと判断しているもようで、見解が割れる可能性がある。