岐阜･高山､高級ホテル開業ラッシュ訪日客の広域拠点に
岐阜県有数の観光地、高山市が「広域観光のハブ」に変貌しつつある。交通インフラの整備などを追い風に、日帰りや一泊観光が中心だった立ち位置が変わり、周辺に足を伸ばす拠点としての存在感が高まっている。市内では高級ホテルの開業計画が相次ぎ、地元旅館も日本をじっくり旅する欧米客を取り込もうと高級路線への転換を急ぐ。 JR高山駅から車で5分ほどの高台に、高山で過去最高ともいわれる高級ホテルが3月に誕生した。…
大型連休には公園へ足を運ぶ人も多いだろう。海外に比べて少ないといわれることもあるが、国や自治体が整備する「都市公園」は徐々に広がっている。2022年度末の1人当たり面積は全国平均で10年前より1割弱増えた。岡山県矢掛町は子どもらに人気の施設をそろえ、人口の6倍の来園者を集める。民間の資金やノウハウを生かす取り組みも全国で広がっており、地域の魅力向上への期待も高まる。 公園は自然を守るために一定区…
吉川工業（北九州市）は宮崎県新富町に半導体のテスト工程を手掛ける新工場を建設する。投資額は50億円。このほど台湾の後工程大手、南茂科技（チップモス・テクノロジーズ）と顧客の半導体メーカーを相互に紹介する業務提携を結んだ。得意とする車載半導体の需要拡大と台湾大手との提携を追い風に、テスト事業の売上高を5年後に80億円程度へ倍増させる。 子会社の吉川工業アールエフセミコン（YRSC）の敷地に新工場を…
リサイクル機械製造のエムダイヤ（富山県滑川市）は、同社製の機械で使った部品を再利用して太陽光パネルを破砕処理する装置に仕上げる事業を始める。2030年代に耐用年数を迎えたパネルの大量発生が見込まれるなか、産業廃棄物処理事業者に売り込みパネルのリサイクル事業の裾野拡大につなげる。 同社は太陽光発電の廃棄パネルを効率良く破砕切断する処理機を開発した。油圧で制御する切断機への投入間口の横幅を150セン…
仏壇仏具や和雑貨販売の中原三法堂（岡山県倉敷市）が地元産コーヒーの栽培に取り組んでいる。このほど初収穫にも成功し、今後数年かけて収量を増やす。創業130年を超える老舗が一から農作物を生み出すことに挑戦し、社員や顧客に非日常の体験を提供する。発信力の強化にもつなげたい考えだ。 倉敷市にある中原三法堂の研修施設。隣接する遊休地約1000平方メートルにはビニールハウス2棟が立ち、中では背丈を超えるコー…
菓子製造・販売のお茶の井ケ田（仙台市）は主力の仙台銘菓「喜久福」などを製造する新工場を建設する。5月中旬にも着工し、2025年2月ごろの稼働をめざす。生産能力を倍増させて需要の拡大に対応するとともに、利益率の高い自社製品の売上比率を高める。 新工場は同社が仙台市内で運営する商業施設、秋保ヴィレッジの隣接地に建設する。平屋建て延べ床面積約1500平方メートルで、現在2本の生産ラインを4本に増やす。…
島根県の中小事業者らで構成するブランディングネットワークしまね協同組合（出雲市）は、ヒノキの炭を使った食品開発の支援事業に乗り出す。食品のうま味を損なわずに雑味などを吸着し、食味の向上につながるヒノキ炭の特徴を生かす。まずパンや菓子などを扱う県内の菓子店などに供給する。東京など県外での販売もめざす。 同協組が使うヒノキ炭は「縁結炭（えんむすみ）」と命名した。島根県や岡山県の土窯で製造し、脱臭など…
