ムーディーズ、日本の格付け「下振れリスク高まる」
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの国債担当アナリストであるトーマス・バーン氏は9日、都内で記者会見し、現在同社が「Aa2」としている日本国債の格付けについて「下振れリスクが高まっている」との認識を示した。
格下げ方向の要因として(1)経済の低成長トレンドの継続(2)デフレの長期化(3)歳入の低迷――を挙げた。格付けの見直しを巡る今後の焦点については「政府による4月と6月の社会保障・財政改革の内容や実行度合いを精査したい」と語った。
一方、格付けを支える要因としては、国債の国内保有率の高さや低金利で利払い費が抑制されている点などを指摘した。〔日経QUICKニュース〕