ベトナム株が7カ月ぶり高値 高成長路線を好感
【ハノイ=岩本陽一】ベトナム株式市場で20日、ホーチミン証券取引所のVN指数の終値が前日比1.2%高の511.98となり、2010年6月中旬以来、7カ月ぶりの高値となった。ベトナム共産党による2020年まで平均成長率を年7~8%とする10カ年計画「社会経済発展戦略」の承認など高成長路線を堅持する姿勢が好感され、7日続伸した。
ベトナム市場では昨年12月に国債の格付けが引き下げられた後、VN指数が一時大きく値を下げた。しかし、10カ年計画が正式決定した19日には上値の抵抗線だった500をほぼ半年ぶりに突破し、20日も続伸した。
ベトナムの株式市場では例年、旧正月休暇「テト」に向けて値動きが少なくなる。このため今後、上昇基調に一服感が広がる可能性がある一方、市場関係者の間では「利益確定の売り注文が増える」といった見方も出始めている。