米グーグル、収益過去最高に 10~12月、ネット広告好調
【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルが20日に発表した2010年10~12月期決算は、売上高が前年同期比26%増の84億4000万ドル(約7005億円)、純利益は29%増の25億4300万ドル(約2110億円)となり、ともに四半期ベースで過去最高になった。景気回復に伴い、収益の大半を占めるインターネット広告事業の売上高が拡大した。
実質1株利益は8.75ドル(前年同期は6.79ドル)で、市場予想の8.09ドルを上回った。同日の声明でエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は「好業績はデジタル経済の拡大と継続的な製品の革新の成果であり、ディスプレー広告やモバイル機器など新事業も大きく貢献している」と述べた。
10年12月末時点のフルタイムの従業員は2万4400人で、3カ月前よりも1000人強増えた。シュミットCEOは「今期の結果は将来の成長に向けた大きな投資を続けることの自信となる」としている。