「ツイッターもするよ」 言葉わかるヒト型ロボ、宇宙へ
JAXA、13年にも打ち上げ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)、東京大学、電通は共同で国際宇宙ステーションに国産ヒト型ロボットを常駐させる計画に乗り出す。人間の表情や言葉を理解し会話や意思疎通ができる機能を持たせる。宇宙飛行士に代わって地上と交信したり、ミニブログ「ツイッター」で宇宙から情報発信したりできるようにする。2013年にも打ち上げる。
宇宙に送り込むのは「コミュニケーションロボット」。宇宙飛行士が就寝中に地上から指令を受け、起床したら内容を伝えるといった用途を想定している。飛行士と会話して顔色や表情からストレスの状態を解析し、改善策の検討に役立てることも検討する。
地球の画像をロボットに搭載したカメラで自動撮影し、地上に送る実験もする。ロボットはあらかじめ組み込んだプログラムによって状況に応じて自身で判断して動けるほか、地上からの操作も可能。こうした機能は遠隔地にいる高齢者向け在宅ロボットの開発などに応用できるとみている。
国際宇宙ステーションには米航空宇宙局(NASA)も今月24日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発したヒト型ロボットを米スペースシャトルで打ち上げる予定だ。宇宙飛行士の作業支援が主な目的。日米の最先端ロボットが、飛行士の補助役として活躍することになる。
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