チュニジア、カダフィ大佐と一族の資産凍結
【カイロ=加賀谷和樹】チュニジア政府は隣国リビアの最高指導者カダフィ大佐と家族5人の資産を凍結した。24日の中東の衛星テレビ局アルアラビーヤ(ウェブサイト版)などが伝えた。チュニジアにはカダフィ一族がリビア政府機関を通じ多額の投資をしてきたとされる。リビア政権側がこの資産を使えなくなれば、反体制派との戦いに影響する可能性もある。
今回の措置は国連安全保障理事会によるリビア制裁決議の履行。リビア政府の投資機関はチュニジアに多数のホテル、ガソリンスタンドなどを保有する。リビアは国際的な制裁下にあった1980年代から90年代にかけ、チュニジアへの投資を増やしたとみられる。