公電の流出源は米軍上等兵 米国務長官認める
【ワシントン=共同】クリントン米国務長官は3日、内部告発サイト「ウィキリークス」に米外交公電25万点が流出したことについて、「若い兵士による秘密情報の窃盗」と述べ、軍の機密文書の不正入手容疑で訴追されているブラッドリー・マニング米軍上等兵(23)が情報源であることを事実上認めた。英BBC放送とのインタビューで語った。
マニング上等兵は、イラク駐留米軍情報部門に勤務していた際、極秘資料を見ることができる立場を利用し、世界各地の情報を入手。ウィキリークスによる先のアフガニスタンとイラクの戦争に関連する文書公開の情報源として既に拘束され、今回の公電流出でも関与が疑われていた。
クリントン長官は「この窃盗は、正当な理由からもっと多くの情報へのアクセスを求めた国防総省の権限下で行われた」と述べ、情報共有のために、国務省の公電管理データベースと接続していた国防総省のネットワークから情報が流出したと断定した。
その上で「適切に運用されていなかったことは明らかだ」として、国務省が同ネットワークとの接続を既に遮断したことを指摘。さらなる再発防止策も検討していることを強調した。