サイト回答と照合、同志社大「類似答案は数十人分」
入試ネット投稿、立大も調査開始
同志社大は2日、田端信広副学長らが記者会見し、インターネットの質問サイトに投稿された入試問題の英作文1問について、サイトに寄せられた回答と全受験生4957人の答案用紙を照合した結果、「完全に一致したものはないが、類似答案は数十人分ある」と明らかにした。京都府警に被害相談をしており、要請があれば答案用紙の提出などを検討する。
同志社大によると、2月8日実施の文学部と経済学部の英語の入試問題で、英作文1問が質問サイト「ヤフー知恵袋」に投稿された。サイトには3件の回答例が寄せられ、同志社大は受験生全員の答案と照合。「一言一句完全に一致したものはないが、類似した答案は数十ある」とした。
当日の試験官計162人にメールでの聞き取り調査も実施。「試験中、携帯電話の利用で何か注意した受験生はいたか」などと質問したが、返信があった145人は「そのようなことはなかった」と答えたという。
一方、立教大は2日、学内の調査委員会で、2月11日に実施した文学部入試の英語について全4898人の受験者の答案とサイトに投稿された回答をつき合わせることを決定、調査を開始した。
ただ対象となる問題は英文の穴埋め形式のため、ヤフー知恵袋の回答を参考にしたと思われる受験者の特定は容易ではないとみられる。