損保ジャパン、5億6000万円支払い漏れ 自動車保険で
大手損害保険グループNKSJホールディングス傘下の損害保険ジャパンが、交通事故にあった人に払うはずの自動車保険の保険金のうち、5億6000万円を支払っていなかったことが21日わかった。けがの度合いが当初の診断より重くなったときに払うはずの保険金を上乗せしていなかった。照合作業を現在も進めており今後、支払額がさらに膨らむ可能性もある。
今年5月に同社が自主点検したところ、「搭乗者傷害特約」で支払い漏れが判明した。例えば初回の治療では打撲と診断されたが、後に骨折していたことが分かった場合は追加で保険金を支払わないといけない。損保ジャパンは症状が変わった際の確認作業が甘かった。
調査対象となる件数は計37万件。現在は16万件の照合を終え、約1700件で支払い漏れが見つかった。来年4月までに残りの照合作業を済ませる予定という。
関連企業・業界