IPCC議長「信頼回復に全力」 つくばで記者会見
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のパチャウリ議長は12日、茨城県つくば市で記者会見した。温暖化の予測や影響をまとめた第4次評価報告書に誤りがみつかった反省から、2014年に公表予定の第5次報告書では「厳しく文献を精査する」と表明。IPCCの信頼回復に全力を挙げる考えを示した。
第5次報告書の作成には831人の科学者が参加、前回の581人から大きく増えるという。温暖化が貧困層に及ぼす影響や、人の健康への影響、温暖化が原因とみられる異常気象への備えなどについて科学的な知見の充実を目指す。
パチャウリ氏は第5次報告書の作成に向けた作業部会がつくば国際会議場で開かれているのに合わせて来日した。