乗用車タイヤ8%値上げ ブリヂストン、原材料高騰で
ブリヂストンは9日、国内の店舗などで市販する乗用車タイヤの出荷価格を6月1日から平均8%引き上げると発表した。値上げは2008年9月以来となる。横浜ゴムと東洋ゴム工業も4月からタイヤを値上げする方針を表明済みで、天然ゴムなど原材料価格高騰の影響が広がっている。
値上げはオートバイなど二輪自動車用(上げ幅8%)なども対象となる。すでにトラック・バス用については3月から7%値上げする方針を打ち出している。
中国でのタイヤ需要や投機マネーの流入で、天然ゴムの先物価格は過去最高値を更新中。合成ゴムや副原料なども値上がりしている。
国内のタイヤ需要が低迷するなか、最大手のブリヂストンをはじめメーカーは値上げに慎重だったが、歴史的な原材料高を受けて価格転嫁に踏み切る。国内2位の住友ゴム工業も近く値上げ表明するとみられる。