NY原油、反発 1月物は85.73ドルで終了 時間外で2週間ぶり
【NQNニューヨーク=古江敦子】29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の1月物は前週末比1.97ドル高の1バレル85.73ドルで終えた。米年末商戦が順調な滑り出しとなり、米景気の回復期待などを背景に買われた。
1月物は通常取引終了後の時間外取引で一時85.83ドルまで上昇し、期近物として12日以来約2週間ぶりの高値を付けた。
全米小売業協会(NRF)は25~28日の4日間の小売売上高が前年同期比9.2%増となるもようだと発表した。米景気回復で目先の原油需要が増えるとの見方から、原油に買いが入った。
欧州の寒波予報を受け、燃料需要が増加するとの思惑が出た。ガソリン先物が上昇し、原油がつれ高した面もあるという。前週に1月物が心理的節目の80ドル近辺まで下落したが、同水準は割らなかった。下値の堅さを確認したため、この日は持ち高調整目的の買いが入ったとの指摘もあった。
ガソリン、ヒーティングオイルもそれぞれ反発した。