企業向けミニブログの無料版、米セールスフォースが提供
【シリコンバレー=岡田信行】インターネットを通じて機能を提供するクラウドコンピューティング大手の米セールスフォース・ドットコムは7日、企業を対象としたミニブログ機能「チャター」の無料版を発表した。来年2月には顧客企業以外にも開放する。従来は顧客企業に限定的にサービス提供していたが、今後は幅広く利用を促す。
「チャター」は世界的に人気を集める交流サイト「フェイスブック」やミニブログ「ツイッター」などに似て、社内で情報共有ができる。遠隔地にいる社員などとも仕事がしやすくなる。今年6月から同社のクラウドを活用している顧客企業に無料で提供し、既に6万社が利用している。
セールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)が7日、米サンフランシスコ市で講演し「すべての人にチャターを使ってほしい」と強調。無料提供を拡大することで、顧客以外にもチャター普及を促し、同社のクラウドの利便性と顧客獲得につなげる考えを示した。