リビア政権、東部制圧に自信 反体制派追い詰められる
【ドバイ=松尾博文】重要な石油関連施設がある中部の都市を相次ぎ奪還したリビアのカダフィ政権は13日、国営テレビを通じて「勝利は確実となり、分離主義者たちを葬る」との声明を発表した。リビア軍報道官も同日の記者会見で「政府軍は暴徒を一掃し、残る地域の解放に向けて進軍しつつある」と述べて全土の掌握に自信を示した。
リビア軍が中部のラスラヌフやブレガを奪還した結果、反体制派が拠点を置く東部ベンガジより西に残る同派の支配都市はアジュダビヤなどに限られる。反体制派指導者のオベイディ前公安相は同日、「東への経路上にあるアジュダビヤは重要だ」と語り、同市の防衛に全力をあげる考えを示した。
反体制派は14日にパリでクリントン米国務長官と接触する予定。飛行禁止区域実現に向けた国際社会への働き掛けを急ぐ。