三菱電機、ブルーレイ録画再生機のCMカット機能廃止
三菱電機はBDレコーダー(ブルーレイ・ディスク録画再生機)などに搭載しているテレビCMを自動で飛ばして再生する機能を廃止する。2011年春以降に発売する新製品から、CMカット再生機能の搭載を取りやめる。同機能については日本民間放送連盟が広告料収入に影響を与えるとして問題視していた。
地上デジタル放送では本編とCMで異なる信号を認識すれば、CMだけを再生時に飛ばすことができる。この特性を使い、三菱電機はBDレコーダーやテレビにCMカット再生機能を標準搭載してきた。同機能を搭載するBDレコーダーを販売している東芝は今後の新製品について、搭載するかどうかを「検討中」としている。
こうした製品について、民放連の広瀬道貞会長は10年11月の定例記者会見で「看過するつもりはない。民放の経営を危うくするので困る」と発言していた。ただメーカーに廃止を直接働き掛けたことはないという。