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iPad2海外発売、オーストラリアの店頭ルポ

ジャーナリスト 石川 温

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米アップルはタブレット端末の新機種「iPad2」を3月11日に米国で発売したのに続き、25日にはイギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアなど25カ国で発売した。日本も当初は25日の予定だったが、東日本大震災の影響で延期となった。米国では発売直後から人気が高く、現在も品薄状態が続いているというが、25日に発売になった国ではどうなのか。発売国の1つであるオーストラリアで当日の様子を見てきた。

iPad2の発売時刻は、どの国も現地時間の3月25日17時にそろえている。オーストラリア第2の都市メルボルンには、アップルストアが数店ある。その1つ、「Chadstoneショッピングセンター」内のアップルストアに向かった。

店に着いたのは25日9時。通常なら開店する時刻だが、ショップの前に200人ほどが並んだまま、iPad2の発売を待っている。8時間近く先だが、もはやお祭り騒ぎだ。行列は老若男女を問わず様々な人が並んでいた。

ショッピングセンター内ということもあり、トイレや食事で困ることはない。おなかが減ったときは、「ちょっと席を外すので、場所をキープしておいてください」と後ろの人に言うと「もちろん」と優しく答えてくれる。

ただし、ショッピングセンターの地べたに直接座ることは禁止されていたので、ほとんどの人はキャンピング用の折りたたみ椅子に座っていた。自分も座りたかったが、センター内を探しても大人用がない。ようやく見つけた6オーストラリアドル(約500円)の子供用のキャンピングチェアを購入して、身体を小さくして座った。

発売時間の17時ともなると行列はさらに伸び、600人以上になった。店員が順番にどのモデルがほしいのかを聞いていく。1人につき2台まで購入可能だという。

オーストラリアでは、第3世代携帯電話(3G)の通信機能を搭載したモデルでも、回線契約は不要だ。現地の携帯電話4社がiPad向けに「microSIMカード」を販売している。いわゆる「SIMロックフリー」のiPadに、自分の好きな携帯電話会社のmicroSIMカードを差し込めばいい。実際、ショッピングセンター内にも、この時とばかりにmicroSIMカードの販売をアピールしているショップがあった。

ようやく17時半過ぎに順番が回ってきて、なんとか3Gモデルを購入できた。並び始めてから8時間半もかかり、本当に疲れてしまった。

翌日の26日朝にもこのアップルストアに行ったが、9時の開店時間にはまたも100人程度が並んでいた。発売当日に買えなかった人が集まっていたようだ。この時点では、本体色が黒の無線LAN(WiFi)搭載モデルだけしか在庫が残ってなく、本体色が白のモデルはすべて初日に完売したとのことだった。

初代iPadと比べてみた

では、iPad2を初代iPadと比べてみよう。

iPad2は本体色が白のモデルが加わったが、それ以外の外観は初代とほとんど変わらない。一番の違いは薄型軽量化したことだろう。

重さは680グラムから601グラムへと軽くなった。実際に持ってみると、数字以上に違いを感じ、初代の重さが気になるほどだ。厚さは13.4ミリから8.8ミリにスリム化した。普段持ち歩くユーザーにとって、この薄型化はかなり魅力的といえるだろう。

仕様面の大きな変更点はカメラの搭載だ。本体正面と背面にカメラを内蔵し、アップルのビデオ通話サービス「Facetime(フェースタイム)」などが使えるようになった。

内蔵カメラで何枚か撮影してみたが、残念ながら高画質とはいえない。画面サイズが大きいこともあり、画像のあらが目立つ。もっとも、タブレット端末はもともと、スマートフォンのようにいつでもどこでも撮影する用途には向いておらず、ビデオ通話用などと割りきって使うならこれで十分だろう。

CPUはデュアルコアの「A5」チップを搭載している。その実力はカメラで撮影中の画像にリアルタイムで特殊効果を付ける内蔵アプリの「Photo Booth」や、画面をタッチして映像を簡単に編集できる「iMovie」などで体感できる。

通常のウェブサイトの閲覧などでは「A5チップだから劇的に速くなった」と感じる場面はあまりない。今後、A5チップの性能や増強されたとされるRAM(ランダムアクセスメモリー)の容量をフル活用するアプリが続々と登場することを期待したい。

アンドロイドも進化しているが・・・

アップルは今回、純正の本体カバーもリニューアルした。初代のカバーは決してカッコイイといえず、「アップルらしさ」がどこか欠けていた。iPad2用はディスプレーを保護しつつ、折りたたむと本体を斜めに置くことができるようになっている。

カバーには磁石がついており、本体にずれないように装着できる。閉じると自動的にiPad2がスリープ状態になり、開けば電源がオンになるのも便利だ。

iPad2を使い始めてまだ数日だが、初代に比べて完成度はかなり高まったと感じる。すでに初代を持っているユーザーは悩ましいところだが、これからタブレット端末を買おうと思っている人にはお勧めできる。グーグルのスマートフォン向けOS(基本ソフト)「Android(アンドロイド)」も、最新バージョンでタブレット端末に合わせたユーザーインターフェースを採用したが、まだ発展途上といわざるを得ない。

使いやすさでは一日の長があるiPad2。日本での発売時期は未定だが、再びヒットするのは間違いなさそうだ。

石川温(いしかわ・つつむ)
 月刊誌「日経Trendy」編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。近著に「グーグルvsアップル ケータイ世界大戦」(技術評論社)など。ツイッターアカウントはhttp://twitter.com/iskw226

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