日本コカ、韓国から水100万ケース緊急輸入 週末店頭に
日本コカ・コーラは韓国から緊急輸入するミネラルウオーター100万ケースを今週末にも首都圏や東北地方で販売する。米コカ・コーラの韓国法人の製品で、農林水産省などが輸入ミネラルウオーターの表示規制を一時緩和したことを受け、早期提供が可能になった。他の飲料メーカーや小売り各社も輸入飲料水の調達拡大に動いており、同様の動きが広がりそうだ。
輸入するのは韓国コカ・コーラが現地で製造・販売する「Vio Soonsoo」。2リットルと500ミリリットルの2種類あり、2リットルを優先する。100万ケースは通常の東京都での月間販売量に相当。船便に加え、一部はいわて花巻空港(岩手県花巻市)に空輸し被災地に無償提供する。
韓国語表記のまま店頭に並ぶが、デザインは日本コカの「い・ろ・は・す」と同様なため、消費者が手に取りやすいとみている。価格は未定だが、日本の製品と同水準になる見通し。輸入は品薄が解消されるまで継続する方針だ。
ミネラルウオーターは東京都内の浄水場で一時、乳児向け規制値を上回る放射性物質が検出されたことなどを受け、品薄が続く。このため農水省と消費者庁は25日、輸入品の容器の表示が従来の規制を満たしていなくても、店頭で製造業者や輸入業者の名称や原産国等を示せば、販売を認めることにした。