鉄道は計画停電の対象外に 国交省が要請
国土交通省は14日、東日本巨大地震を受けた計画停電について、鉄道事業者を対象から外すなどの対応を東京電力に促すよう、資源エネルギー庁に申し入れた。対象外にできない場合、鉄道事業者に影響を与える停電規模の縮小、時間帯の固定などを検討するよう要請している。首都圏などの交通網の混乱を避けることが狙い。
同省鉄道局は「毎日変わる停電の状況に合わせ、ダイヤを組み直すことは難しい」としている。
鉄道各社は計画停電の実施が発表された13日夜から、運行計画の変更に着手、14日未明に大幅な運休を決め、国交省も安全性の確認に追われた。ところが午前6時20分から予定されていた停電「第1弾」は取りやめ。一部の鉄道会社が運行区間を広げたが、直後に東電が停電実施の可能性を示唆するなど混乱した。
同省鉄道局の担当者は「再三にわたり東電に情報提供を求めたが回答はない」と話している。