小沢氏、尖閣の中国船長釈放「事実上、菅内閣が命じた」
ネット番組で語る
民主党の小沢一郎元代表は23日のインターネット動画サイト「ユーストリーム」の番組で、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を巡る政府の対応について「(中国人船長の釈放を)那覇地検が決めたことだと言っている。一官吏に責任を押しつけることは非常によろしくない。禍根を残すことになる」と批判した。そのうえで「事実上、菅内閣が命じたのだろう」との見方を示した。
11月に横浜市で開いたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席するため来日した中国の胡錦濤国家主席と会談していたことも明かした。
「胡氏がこの間、日本に来たとき『会いたい』と言うから『儀礼的な社交辞令で会うのは嫌いだ』と言ったのだが(会った)」と経緯を説明。約15~20分間の会談の中で、小沢氏は好んで引用する映画「山猫」の一節を胡主席に紹介しつつ「変わらずに残るためには変わらなければならない。これが私の人生と政治の哲学だ」と中国共産党による一党独裁からの転換を促したという。
米政権の外交政策に関しては「イラクのフセイン(元大統領)は『大量破壊兵器はない』と言っていた。北朝鮮は『核兵器を持っている』と言っている。持ってないやつを攻撃して、持っていると言うやつをそのままにして話し合いだと。論理矛盾だ」と指摘。「理屈が通らない。だからアメリカ人は尊敬されないと僕は言うんですよ」と持論を展開した。