百貨店売上高、3月14.7%減 震災で過去2番目の落ち
日本百貨店協会が26日発表した3月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は前年同月に比べ14.7%減った。消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動で20.8%減となった1998年3月に次ぐ、過去2番目の落ち込みを記録した。
東日本大震災で東北地方の一部店舗が臨時休業。電力不足で首都圏などで営業時間を短縮する動きが広がったうえ、不要不急の買い物を抑える消費者が増えたことも響いた。ただ、4月に入ってからはほぼ前年並みで推移しているという。
3月の全店ベースの売上高は4624億円。東京23区が21.5%減となるなど、東日本地域は軒並み2ケタ減となった。
商品別では、衣料品(19.2%減)、美術・宝飾・貴金属(20.8%減)などが大幅に減った。外国人観光客による売上高は47.8%減とほぼ半減したが、総額では7億円で、全体に占めるウエートは小さい。
百貨店売上高は昨年秋以降底入れの兆しが見え、今年2月は0.7%増とプラスに転じていた。