日経平均反発、午前終値38円高 米株高受け買い戻し
24日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前引けは前週末比38円64銭(0.38%)高の1万0313円16銭だった。21日に米ダウ工業株30種平均が3日ぶりに反発し、2年7カ月ぶりの高値を付けたことを受け、東京市場でも買い戻しが優勢となった。自動車株が高く、商社株や非鉄株など市況関連株も上げた。
一部証券会社が投資判断を引き上げたことをきっかけにホンダが大幅高となったことで、他の主力株の買い安心感につながった面もある。市場では「前週末に先物主導で大幅安となった後の反動が出ているが、国内企業の決算発表本格化を前に、積極的に買い上がる動きはみられない」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との指摘があった。
東証株価指数(TOPIX)も反発。業種別TOPIXの上昇率上位には「鉱業」「輸送用機器」「情報・通信業」「卸売業」が並んだ。
東証1部の前場の売買代金は概算で6370億円、売買高は同9億3192万株だった。値上がり銘柄数は878、値下がりは585、横ばいは189だった。
トヨタ、富士重、日産自など自動車株が買われた。三菱商、丸紅、伊藤忠、三井物の大手商社株が堅調で、住友鉱、三井金の非鉄株も高い。ソフトバンク、NTTドコモ、KDDIの通信株が上昇した。一方、コマツ、日立建機が売られ、三井住友FG、みずほFG、三菱UFJの大手銀行株が軟調。公募価格の決定期間に入ったりそなHDが安く、ファストリ、イオンなどの小売株も下げた。
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