北海道でふん尿からギ酸エア・ウォーターと日東電工
エア・ウォーターと日東電工は1月から北海道鹿追町で家畜のふん尿由来の二酸化炭素（CO2）と水素から「ギ酸」の製造を始めた。ギ酸は牧草の添加剤などとして利用される。現在の生産規模は年間100キログラムだが、約10億円を投資して2025年には年間10トン規模まで製造能力を拡大する。 鹿追町には元々、乳牛のふん尿処理設備と発電設備などが備わった鹿追町環境保全センターがある。エア・ウォーター北海道と鹿島…
都市住民が地方に一時的に住んで活性化に取り組む「地域おこし協力隊」をきっかけとした移住が増えている。最長3年の任期後も同じ地域に住み続ける定住者は2023年に7214人。全体の6割強で、1年前より14%増えた。山口県萩市は地元住民らが暮らし方を指南するなど、地域とのつながりを深める仕組みで定住を後押しする。 地域おこし協力隊は都市部の若者らが山村や離島などに移り住み、任期付き公務員などとして地域…
TOTOは2024年度からの3年間で、米国でウォシュレット（温水洗浄便座）の販売台数を2倍以上に増やし、全体の売上高を年率19%で拡大する。一方で中国は新築需要の低迷が長期化すると予測。リフォーム中心に切り替え、目標を年率5%増に抑える。いずれも新たな中期経営計画に盛り込んだ。23年度の米国の売上高は中国の7割だが、26年度に逆転する可能性もある。 九州の製造業では安川電機が米国にロボットの新工…
リニア中央新幹線の開業を見据え、名古屋市は同市の官庁街「三の丸地区」のにぎわい創出に乗り出す。飲食店など商業店舗やキッチンカーの呼び込みを検討。官公庁しか原則入れないといった用途制限の見直しを視野に入れる。名古屋城と繁華街・栄の中間にある三の丸地区の求心力を高め、観光客に街全体の回遊を促す。 名古屋城の南側にある三の丸地区は、江戸時代には尾張藩の重臣の武家屋敷が並んでいた。現在は国の重要文化財に…
化学品業界は地球環境に配慮したサステナブル（持続可能）な商品作りを求められている。界面活性剤など繊維用の薬剤を手がける日華化学は環境負荷の低減を意識した商品開発に取り組む一方、不採算製品の統合も進める。江守康昌社長に戦略を聞いた。 ――現在、2025年12月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画の2年目です。今期をどう位置付けていますか。 「成長分野をさらに伸ばす。既存市場の中で争うのではなく、…
ウェブコンサルティングのペンシル（福岡市）が提供する高齢者目線に立ったウェブサイトの改善提案サービスの利用が広がっている。60代の社員チームが企業の画面を操作して使い勝手を検証。問題点や改善案などを具体的に報告することで、依頼した企業のウェブ利用率の向上や売り上げ増加につなげている。 文字は大きめに、色の対比ははっきりと――。ペンシルの「シニア対応サイト診断サービス」は高齢者も使いやすいウェブサ…
浜松ホトニクスの丸野正社長は日本経済新聞の取材に応じ、デンマークのレーザー装置メーカーの全株式取得を同国政府が承認したことを受け買収完了やシナジー（相乗効果）発揮を急ぐ考えを示した。応用製品の展開や量子コンピューターなど先端技術開発を含め、レーザー関連事業を今後10年で年間売上高400億円の規模に育てる。 浜ホトはデンマークのNKTフォトニクスを6月末までに約2億3900万ユーロ（約390億円。…
