北海道・知床の「北こぶし」、ジム・サウナで連泊客つかむ
世界自然遺産の知床にある「北こぶし知床ホテル&リゾート」(北海道斜里町)は連泊客の取り込みに力を入れる。知床観光は2022年4月の観光船沈没事故を受けて宿泊客の戻りは鈍い。滞在中の飲食代や施設利用料を含めたオールインクルーシブ型の料金システムの導入とともに施設改修を進め、宿泊自体を目的とした滞在客を増やす。 知床沖の観光船沈没事故から23日で2年が経過する。知床斜里町観光協会によると、斜里町の宿…
全国の3割弱の市町村がコメの産出額を増やしている。全国有数のコメ所である秋田県では、4分の3の市町村で2022年の産出額が14年を上回った。人口減や食の多様化などで日本の食卓でのコメの存在感が薄れるなか、新しいブランドや用途の開発、輸出強化といった農業者の地道な努力が実りつつある。 農林水産省によると、22年のコメの総産出額は1兆3946億円。市町村別の推計産出額の公表が始まった14年に比べて3…
東京都は築地市場跡地(東京・中央)の再開発事業者に三井不動産を中心とする企業連合を選んだ。かつて「都民の台所」と呼ばれた都心の一等地に多目的スタジアムなどが誕生し、国内外から人々を呼び込む交流拠点に変貌する見通しだ。再開発までの経緯や今後の展望を3つのポイントでまとめた。 (1)再開発の経緯と今後の予定は?(2)三井不動産の企業連合が選ばれた理由は?(3)築地周辺の交通網は? (1)再開発の経緯と…
飲食店・牧場経営のしあわせ乳業(岩手県宮古市)はヤギミルク商品で攻勢をかける。牧草飼育(グラスフェッド)のヤギから搾ったミルクである点を消費者にアピールする。自社のヤギのキャラクターが一定の人気を得ているため、前面に押し出し、電子商取引も活用して加工食品や雑貨を売り込む。 ヤギミルクは栄養価が高いうえに、おなかに優しく、人体への吸収も良いという。人の母乳にも近いので、代用乳として使われることもあ…
沖縄ファミリーマート(那覇市)が「地域ド密着」のローカル戦略で競争優位を築いている。最大手セブン―イレブン・ジャパンの進出から5年弱で全国有数のコンビニ激戦区となった沖縄で、地元に根ざした商品や広告による差別化を徹底する。地域性重視の独自路線は、店舗数の頭打ち局面を迎えたコンビニ業界の活路を示唆する。 「地元の商品が多いファミマに自然と通っている」。3月29日昼、那覇市中心部のファミマを訪れた4…
たこ焼き店「築地銀だこ」などを展開するホットランドは、群馬県桐生市で運営するレジャー施設にサウナやコテージなどをそなえた宿泊エリアを設けた。飲食店のみだった同施設で宿泊もできるようにすることでより多くの観光客を獲得し、地域活性化にも貢献する狙い。宿泊エリアは23日に開業する。 同社は2023年9月に、わたらせ渓谷鉄道水沼駅周辺に屋内バーベキュー場などをそろえたレジャー施設を開業していた。今回、第…
住民の転出超過数が全国で上位の兵庫県で、自治体が子育て世帯の流入や定住策に力を入れる。2024年度、県と尼崎市は住宅を買う人に最大200万円を補助する施策を始め、姫路市は移住支援金を拡充。神戸市は高校生の通学定期券を無償化する。住宅価格の高騰などで子育て世帯の負担が増すなか、支援を充実させて人口減対策につなげる。 県は、大阪市や神戸市への通勤圏内にある阪神間で「子育て住宅促進区域」を指定する。県…