スカイツリー、345メートルからの絶景 展望台など公開
東武鉄道と東武タワースカイツリー(東京・墨田)は6日、2012年春の開業を目指し建設が進む新電波塔「東京スカイツリー」の内部を報道陣に公開した。
この日、公開したのは地上345メートルの高さにある第1展望台の2階部分と、地震の揺れを緩和するためにタワー中心を貫く「心柱」の工事現場。展望台の内部を報道公開するのは初めて。
第1展望台は平均直径48メートルの3階建て。3層合わせた延べ床面積は約4100平方メートルで収容人数は2000人。報道陣は地上から工事用エレベーターで約10分かけ第1展望台へ移動。ガラス張りの展望台の南から南西部分を見て回った。この日は富士山や東京タワー、東京湾などが見えた。
第1展望台は高さ2.6メートル、厚さ10ミリメートルの大型ガラスを2枚構造にして耐久性を高めた。カフェやレストラン、売店がお目見えする。
地上450メートルの高さには2階構造の第2展望台(直径平均38メートル、収容人数900人)が誕生する。第2展望台からは晴れた日は約75キロメートル先の景色まで見えるという。東京スカイツリーの展望台は日本一の高さとなる。
その後、地上と地上250メートルの部分から心柱を見学。コンクリート製で直径8メートル、完成時には高さ375メートルになる柱で、地震の際、タワーの塔体と異なる動きをして揺れを緩和する。内部は巨大な空洞になっており、非常用階段とする計画だ。心柱はコンクリート構造物として日本一の高さとなる。
東京スカイツリーは高さ634メートルと自立式電波塔では世界一の高さとなる。タワー周辺には商業施設や水族館、プラネタリウムなどが開業する。
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