野田財務相、子ども手当「理想掲げつつも現実対応の段階か」
野田佳彦財務相は1日午前の閣議後記者会見で、民主党の岡田克也幹事長が子ども手当の所得制限に言及したことについて「もともと党内議論はあった。唐突ではない。物事を通すためにいろいろお考えなのかなと思う」と理解を示した。「理想を掲げながら現実に落とし込んでいく段階なのかもしれない」とも語った。
子ども手当法案のほか、特例公債法案など予算関連法案の成立の見通しがないことついては「(不成立で)困るのは民主党でも自民党でもなく、日本経済、国民生活だ。チキンレースをやっている状況なのか」と強調。「あまり政局的に考えるのではなく虚心坦懐(たんかい)に意見を出し、どういう成案を得るのか考えていくことが大事だ」との認識を示した。〔日経QUICKニュース〕