「iPad2」カメラ搭載、3割薄く ジョブズ氏自ら発表
アップル、日本では25日発売
【シリコンバレー=岡田信行】米アップルは2日、新型の多機能携帯端末「iPad(アイパッド)2」を発表した。表と裏にカメラを備え、相手の顔を見ながら無料通話できるほか、画像表示性能も現行の9倍に向上。本体は約3割薄く、1割強軽くした。米国で11日、日本など26カ国で25日に発売し、新規参入が相次ぐ多機能携帯端末市場で他社を突き放す構えだ。
米国での価格は現行機の当初価格と同じ499ドル(約4万800円)から。通信会社はAT&Tとベライゾン・ワイヤレスの2社が取り扱う。日本ではソフトバンクモバイルが取り扱う見通しだが、価格など詳細は未定となっている。
サンフランシスコ市で2日開いた発表会では、病気休養中のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が登壇。新製品を自ら紹介し、「今年は『iPad2』の年になる」と宣言した。
アップルは昨年4月に初代iPadを発売し、12月末までに約1500万台を販売した。同社は今回の発表に合わせて、初代iPadを値下げし、選択肢を広げて利用者を囲い込む。
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