小沢元代表の党員資格停止を提案　「公党の責任」

民主党は14日午後の役員会で、強制起訴された小沢一郎元代表に対して、判決が確定するまでの間、「党員資格停止」処分とする方針を決めた。岡田克也幹事長の提案を了承した。15日の常任幹事会で役員会として発議する。

会見する岡田民主党幹事長（14日）

幹事長は終了後の記者会見で「公党としての責任が問われる事案だ。過去の処分に比べた一貫性がないと公党の根本が問われかねない」と説明。「功績がある方で、つらいところだが公党の責任を果たすために提案させていただいた」とも語った。

幹事長は役員会で処分の理由について（1）法にもとづき国会議員本人が起訴された事実は重い（2）元秘書3人が逮捕・起訴されていること（3）小沢元代表が衆院政治倫理審査会（政倫審）への出席要請に応じていない――の3点を挙げた。このうち秘書の逮捕・起訴に関しては「過去の事例をみると、我が党所属議員に限らず、自らの政治責任を認め、公職の辞任や議員辞職、離党などの対応がなされている」とした。

役員会では処分への反対論が出た一方、より厳しい処分を求める声もあった。最終的には幹事長の提案通りに了承された。〔日経QUICKニュース〕