40キロ先でIAEA基準超す汚染 官房長官「長期なら退避も」
枝野幸男官房長官は31日午前の記者会見で、北西約40キロメートルの福島県飯舘村の土壌から高濃度の放射性物質を検出したとして「土壌調査の中に基準を超過するものがあり、慎重に状況を把握するように」との助言を国際原子力機関(IAEA)から受けたことを明らかにした。
そのうえで「長期間そうした土壌にいると(放射性物質の)蓄積で健康被害が生じる」と説明。今後の対応については「長期になりそうなら退避などを検討しなければならない。必要が生じたら対応が遅れることがないよう万全を期す」と強調した。
IAEAは飯舘村住民は避難が必要との認識を示しているが、枝野官房長官は「ただちにそうした性質のものではない」とした。〔日経QUICKニュース〕