米、支援準備急ぐ 大統領「胸張り裂ける思い」
【ワシントン=弟子丸幸子】日本の東日本巨大地震を受けて米政府が支援に向けた準備を加速している。米国防総省は原子力空母ロナルド・レーガンが本州東海岸に向け移動を開始したと明らかにした。オバマ米大統領は11日の記者会見で、「壊滅的災害になる恐れがあり、胸が張り裂ける思いだ」と述べるとともに「必ずや復興を遂げると確信している」と語った。
海外援助を担当する米国際開発局(USAID)は被災地救援にあたる災害援助チームを緊急派遣すると発表した。都市災害を専門とする都市捜索・救助隊の2チームも加わる。各チームは72人で構成し、75トンずつの救援物資を持参する。
オバマ大統領は「文化や言葉、宗教が異なれども人類としては1つだ。日本の人々は私たちの親友だ」などと語り、「あらゆる必要な支援」を提供すると表明した。ゲーツ国防長官も訪問先のバーレーンで「とても同情している。日本は非常に洗練された国だが、いかなる支援でも提供したい」と語った。