キユーピーの12~2月、純利益7%減 鶏卵価格の上昇響く
キユーピーが6日発表した2010年12月~11年2月期連結決算は純利益が前年同期比7%減の22億円だった。新商品投入などで販売は伸びたが、主原料の鶏卵の価格が上昇し収益を押し下げた。資産除去債務会計の適用などで特別損失が膨らんだことも影響した。
売上高は4%増の1156億円。カロリーを大幅に抑えたマヨネーズ風味調味料「キユーピーライト」など新商品が好調で、主力の調味料・加工食品事業は4%増収を確保した。業務用に加工した液卵の販売価格上昇も売上高を押し上げた。
一方、営業利益は41億円と6%減少。鶏卵の卸値が上昇し、4億円の減益要因となったことが影響した。販売促進費用も増加。生産コスト低減を進めたが、補えなかった。
10年12月~11年2月期業績はほぼ会社側の想定通りだったもようで、11年11月期通期業績に関しては従来予想を据え置いた。ただ、東日本大震災の影響で足元の鶏卵の卸値は上昇基調が続いており、収益の先行きには不透明感も出ている。