福島・双葉町長が次の避難先視察 「整っている」
役場機能を含め、約1200人の町民とさいたまスーパーアリーナに集団避難した福島県双葉町の井戸川克隆町長は22日、次の避難場所となる埼玉県加須市の旧県立騎西高校を視察。「浴室の広さが足りないだけで、いろいろ整っており、素晴らしい」と評価し、今後詳しい利用計画を詰めると明らかにした。
2008年に閉校した同校の校舎や体育館、合宿所などがある。町長は職員室や、畳を入れて町民の居住スペースとする予定の教室、調理室などを見学。「大掛かりな炊き出しができるようにしてほしい」などと県の担当者に要望を伝えた。
校舎から外を眺めた感想を「田んぼが見えてほっとする」とも。
建物内での実施を考えていた小、中学校の授業は「スペース的に学校を開くのは無理」と、慎重に検討する姿勢を示した。加須市によると、双葉町と児童、生徒の受け入れの可否について協議を始めた。〔共同〕