計画停電、第5グループは実施 午後5~7時中に
1都8県
東京電力は14日午後、順番に電力供給を止める計画停電(輪番停電)を第5グループ地域で実施すると発表した。午後5時から午後7時の間の一部時間帯で実施する。点灯が始まる午後6時から午後7時のピーク時に供給能力を上回る3400万キロワット程度の電力需要を見込んでいるため。東電によると、計画停電の実施は1951年の同社の設立以来初めて。
停電の対象となるのは東京都の荒川、足立両区や横浜市、川崎市、前橋市など1都8県の一部地域。約33万世帯に影響が出るとしている。
停電の開始に当たって混乱を避けるため、東電は事前に対象地域の警察、鉄道各社、医療機関などには個別に連絡するとしている。自治体に防災無線を活用した周知も依頼するという。
また、ピーク時間帯に重なる第2グループ(午後6時20分から午後10時)地域も一部時間帯で計画停電の実施の可能性があるという。一方、第1グループ(午後4時50分から午後8時30分)は避けられる見通し。
東電は同日の電力供給能力は3300万キロワットとしており、会見で「供給力に対して需要が上回ると考えられる。対象地域の住民の方には大変迷惑をかけ申し訳ないが、ご理解をお願いしたい」と陳謝。その上で「引き続き節電をお願いしたい」と呼びかけた。
東電は対象地域など詳細についてはホームページを参照して欲しいとしている。
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