地球観測衛星「だいち」電源異常、復旧困難か
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、地球観測衛星「だいち」が午前7時半ごろ、電力が低下するトラブルを起こし、搭載する太陽電池パネルの電力がゼロになったと発表した。このため充電器の電源を使っているが、電源容量はわずかとなっている。
既に設計寿命の3年を過ぎており、このまま復旧せず観測できない可能性が高いとしている。
2006年1月に打ち上げただいちが撮影した画像は日本地図の修正や農地面積の測定、災害対策などに利用された。東日本大震災でも被災地の画像を撮影、津波が浸食した地域の特定など被害状況の把握に役立った。