放射性ヨウ素131の検出量減少 福島第1原発の敷地内
東電が発表
東京電力は22日夜、福島第1原子力発電所の1号機から200メートルほど離れた事務本館北側で、21日に調査した大気中に含まれる放射性物質の測定結果を発表した。19日に法令が定める従事者の吸引限度の6倍の量が検出されていたヨウ素131の検出量は、限度の1.5倍まで低減した。発電所から出た放射性物質が地面に降下したり、周辺に拡散したりすることで、検出量が減ったとみられる。
東電は19日から同じ場所で放射性物質の測定をしており、ヨウ素131の検出濃度は徐々に低下している。他の種類の放射性物質についてはいずれも吸引限度を下回っている。
放射性物質の検出は通常ではほぼゼロ。東電では、従来通り、従業員にマスクの装着を徹底するなどの対応で健康への影響は防げるとしている。
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